ステンドグラスの歴史とアンティーク|ステンドグラスのイロハ
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このページでは「ステンドグラスの歴史とアンティーク」をご紹介しています。
ステンドグラスと聞くと欧米のもののイメージが強いですが、そんなステンドグラスはどのような歴史があるのでしょうか?
また、オーダーメイドのステンドグラスにもよく使用されるアンティーク品というのはどういったものなのでしょうか?
このページでは、「ステンドグラスの歴史とアンティーク」についてご紹介します。
ステンドグラスの歴史
ステンドグラスは9世紀のヨーロッパで生まれ、教会の窓を飾る教会美術としてその歴史をスタートしました。
ステンドグラス=教会といったイメージもあると思いますが、その通りステンドグラスとキリスト教には深い関係がありました。
教会では、聖書のストーリーなどを分かりやすく伝えるためにもステンドグラスは利用されました。
この頃には、すでにステンドグラスの技法はほぼ完成されていたとされてます。
ステンドグラスが初めて日本で導入されたのは、明治の文明開化の頃と言われます。
この時に長崎の天主堂にフランスから寄贈された「十字架のキリスト」の像が始まりとする説と、オランダの美術家が横浜に赤レンガ造りの建物を建てた際に、一緒に持ち込んだという説の二説があります。
明治時代は文明開化の名の下に、西洋の技術を次々と取り入れていった時期でもあり、ステンドグラスも輸入品に頼らず日本人の制作しようとする動きが現れました。
世界的に見ても、ステンドグラスと聞いて思い浮かべるのは教会です。
教会でステンドグラスを好んで使われたのは、数多くの窓を使用するその建築様式からだといわれています。
窓はデザインを決める重要な要素の一つを考えらていたため、美しいステンドグラスが使用されたとされています。
色鮮やかなステンドグラスの光によって、教会を荘厳で華麗な雰囲気に演出できたこと。
字が読めない人のために、聖書の一部をステンドグラスへ図案化して見せていたということ。
その二点がステンドグラスが教会で発達してきた理由と考えられています。
アンティークのステンドグラス
現在、ここ日本でもオーダーメイドのステンドグラスとしてよく使用される、アンティークとはどういったものなのでしょうか?
アンティークと呼ばれるステンドグラスは、実際に昔の家や教会などの外窓として使われていたものを指します。
家や教会を解体やリフォームする際、使わなくなったものの中から綺麗なものを窓枠から取り外しているのです。
新しく作ったステンドグラスではないので、外したばかりの時点では、ステンドガラスの周りを囲っている木枠が腐ってささくれが出ていたり、釘がささったままの状態のものがほとんどです。
また、ガラス同士をつないでいるケイムと言う鉛が切れているものも多いです。
それを綺麗に修復、掃除して使用されているのがアンティークのステンドグラスです。
さらにそこからオーダーメイド品を作る時には加工し、オリジナルなデザインのステンドグラスを作っている訳ですね。
このように、アンティーク品は古いものであり、一度綺麗に修復作業がされているという点に注意し、こまめなメンテナンスさえしてあげれば、アンティークであってもオーダーメイドであっても、ガラス自体の機能や耐久性には既製品と変わり無く全く問題がありません。
アンティークと聞くとどうしても高価なイメージがあるかもしれませんが、実は教室に通って自分で制作するよりずっと安く手に入れることができます。
また、既製品には出せない深い味わいがあり、それがアンティークが重宝され、オーダーメイド品にも多く使われる理由なのです。
生活を彩るステンドグラス。
そこにアンティークステンドグラスを使ったり、アンティークを使ったオーダーメイドのステンドグラスを取り入れ、ステンドグラスの歴史に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。