ステンドグラスは様々な箇所に使用できる|使用箇所と設置方法
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このページでは「ステンドグラスは様々な箇所に使用できる」をご紹介しています。
生活を彩るステンドグラスですが、住まいの中でどんな箇所に使用できるのでしょうか?
建物の全ての箇所に設置できる訳ではないですが、簡単に設置できる箇所もありますのでステンドグラスの設置をご検討中の方は是非参考にしてみてください。
このページでは、「ステンドグラスの使用箇所と設置方法」についてご紹介します。
目次
窓
ここで言う窓とは、開け閉めできるごく普通のサッシ窓のことを指します。
引き違い式、縦スライド式、横スライド式など、窓と一口に言っても仕様は様々です。
建物のほとんどの窓がこのどれかの方式に当てはまるので、ここにステンドグラス・パネルを後付けできれば、身近にステンドグラスを楽しむ機会はぐっと増えます。
方法は、ここで説明する「扉方式」と、「エクステリア(外構)」でもご紹介する「吊るし方式」があります。
どちらも施工後に窓を開閉することができるので、使用に制限なく窓を華やかにできるのは大きなメリットです。
「扉方式」の場合は、設置したい窓サッシの大きさに合わせて作品をオーダーする必要があります。
ステンドグラスは直接窓サッシの額縁に固定するのではなく、額縁より一回り小さい木枠に収めてから取り付けます。
この木枠を、蝶番を利用して、サッシ窓の額縁に固定します。
蝶番を使っていますので、扉のように開閉が可能です。
木枠は、ステンドグラスを入れても変形しない程度の強度が必要となります。
ステンドグラスのサイズが仮に500mm(横)×1200mm(縦)だとすると、断面が40mm×50mm程度の角材を使用すれば十分な強度が保たれます。
木枠の制作や取り付け施工は、依頼者のお近くの工務店さんか大工さんにお願いすることが多いです。
FIX窓
FIX窓(はめ殺し窓)とは、窓が開閉できないタイプの壁に埋め込まれているサッシ窓のことです。
最も一般的で多く見られるステンドグラスの取り付け施工方法です。
新築の時にステンドグラスをオーダーする場合、ほとんどはこの方法で施工します。
ですが、必ずしも新築時でないと施工ができない訳ではなく、長年住まわれたお住まいでも、転居した後のお住まいでも後付けは可能です。
設置方法は、ステンドグラスをこのFIX窓の内側に固定するだけです。
具体的には、窓の額縁という部分に、押縁(おしぶち)と言われる断面15mm×15mmほどの角材を用いて、ステンドグラスを固定します。
一旦ステンドグラスが取り付けられますと、窓は開閉できませんので、ステンドグラスを入れる計画のある窓には、予め開閉しない窓=FIX窓を取り付けておく必要があります。
工務店の担当者には、設計段階からその旨を伝えておいた方が良いでしょう。
間仕切り壁
間仕切り壁とは部屋と部屋、あるいは部屋と廊下を隔てる壁のことで、その壁に開口を設けて、ステンドグラスをはめ込む方法になります。
FIX窓に次いで多く見られる設置方法にです。
破損の可能性も少なく清掃なども容易、かつ取り付けも簡単とメリットが多いですが、採光には一工夫が必要です。
ステンドグラスは、その背後に何らかの光源(バックライト)を必要とします。
ステンドグラスを明るい側の部屋から見ると、あまりぱっとしません。
つまり、メインで観賞する部屋は、その背後の部屋より暗い必要があります。
また、ステンドグラスは普通の作り方だとガラスは透明ですので、例えば玄関付近に取り付けた場合、建物内部の様子が通行人から見えてしまいます(ガラスは色が付いていて且つ歪んでいるので、はっきりとは見えませんが)。
簡単に取り付けが可能な分、彩光と設置場所のプライバシーに気を配りましょう。
エクステリア(外構)
「エクステリア」とは建物の外回りの構造物や設備(水道や郵便受けなど)を全てまとめた呼び方です。
門、塀、垣根、物置、車庫も植木も鉢植えも庭石もエクステリアに包括されます。
一方、似た言葉で「外構」がありますが、意味合いとして外構は構造物のみを指しますが、エクステリアはインテリアのように装飾的な意味合いを持ち、空間や環境という概念も指します。
このエクステリアを上手に演出できるかによって、理想の住まいに対する満足度が大いに変わってきます。
外構に取り付ける場合は、基本的には外構を作る段階で埋め込みます。
後から家の塀に取り付けるとなると、塀を削り枠を作りそこに埋め込むといったように大掛かりな工事となります。
では、最初に取り付けなかった場合は外構に取り付けることはできないのでしょうか?
後から外構にステンドグラスを取り付ける場合、「吊るし方式」と呼ばれる金具を使って窓サッシの額縁上辺から吊るす方法があります。
この方法だと、簡単な日曜大工で手軽にステンドグラスを飾ることが出来ます。
方法としては、サッシ窓の額縁上辺に、ヒートンと言われる「?」形をした金具を2個ねじ込みます。
これに短い鎖を介して、ステンドグラスを吊るします。
ステンドグラスによっては、予め木枠が付いている作品と、付いていない作品があります。
木枠が付いている場合は、その木枠にヒートンを取り付ければいいですが、木枠が付いていない作品の場合、木枠を作るか、作品周囲の補強枠に鎖を通す小さな穴を開ける必要があります。
木枠の制作や取り付け施工については、依頼者のお近くの工務店さんか大工さんにお願いしましょう。