ヴィンテージガラスとは?|ステンドグラスのイロハ
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このページでは「ヴィンテージガラスとは?」をご紹介しています。
ステンドグラスにおいて、ヴィンテージガラスというものをご存知でしょうか?
現在では手に入れにくい希少なガラスですが、今のガラスには無い深い味わいを持ったガラスがヴィンテージガラスで、オーダーメイド品にもよく用いられます。
このページでは、「ヴィンテージガラス」についてご紹介します。
ヴィンテージガラスとは?
ヴィンテージガラスとは、今より遡って約30年前までに作られていたガラスの総称です。
現在作られているガラスには無い、古き良き時代を感じる事が出来る深い味わいを持ったガラスで、オーダーメイドのステンドグラスにも使用されることが多いです。
現在のガラスよりガラス自体のサイズも小さく、今となっては入手困難な非常に希少価値の高いガラスなのです。
先ほど、オーダーメイド品にも使用されることが多いとお伝えしましたが、オーダーメイドのステンドグラスはその制作に技術が必要もさることながら、使用されることが多いヴィンテージガラスが入手困難で高額なため、価格が高額になりやすいという一面があります。
アンティークのステンドグラス
アンカット、もしくはキュアリアスとは、ステンドグラスによく使われている規格品のガラスではなく、ガラスメーカーが新製品を作る工程で試作品として作ったガラスの事を指します。
アンカットは、Uncategorized Glassの略称で、定番外ガラスという意味です。
キュアリアスは、英語表記ではCuriousで、珍しい、不思議な、好奇心をそそる、という意味があります。
ガラスメーカーが新作ガラスの試作を作る際、作り損ねに混じり稀に素晴らしいガラスが生まれる事があります。
それをアンカット、もしくはキュアリアスと呼ぶのです。
ですので規格品とは違い、同じガラスは基本的に存在せず、一枚一枚が規格品には無い個性を持った素晴らしいガラスとなります。
その反面、仕上がりにムラがある場合もあり、アンカット/キュアリアスを使用する場合は素材を見分ける鑑識眼が必要なのです。
ガラスメーカーの現状
上述のように魅力的なヴィンテージガラスですが、現在は非常に入手が困難なガラスとなっています。
それには以下のような、ヴィンテージガラスを製造していたガラスーカーの現状があるからです。
・リンズ(アメリカ)
独特な艶のあるガラスを製造していましたが、2003年に突如廃業してしまい、今後新たに国内に入荷される予定は残念ながらありません。
・シュリッツ(アメリカ)
ヴィンテージガラスと同じ製法でガラスを作っており、とても質の高いガラスを供給していましたが、現在では入手不可能です。
・フリモント(アメリカ)
まだ現存するガラスメーカーですが、製造に手間と時間がかかるため、1日の製造量はわずか25枚と非常に少なく、希少なガラスとなっています。
・ウロボロス(アメリカ)
今から20年程前まではスロークールという高品質なガラスを製造していましたが、現在ではスロークールを手に入れることは不可能です。